

20代 女性
宿泊業界4年 レストランサービス
CASE 03
ラグジュアリーホテル | 料飲部門
「お客様の笑顔を追い求めて」
料飲部門で得た成長と宿泊部門での新たな挑戦
掲載日:2024/12/12 更新日:2024/12/15
高級ホテルの料飲部門で4年間、レストランサービスを担当してきた彼女。
接客の最前線で、お客様に最高の時間を提供することに全力を注いできた。特別な記念日のディナーから、観光で訪れたお客様へのひとときの安らぎまで、その業務は多岐にわたり、決して簡単なものではなかった。しかし、その経験を通じて、彼女はサービス業の本質を学び、確実な成長を遂げていった。
料飲部門での学びとやりがい
「この仕事を通じて、目の前のお客様にどれだけ喜んでもらえるかを常に考えるようになりました」と彼女は振り返る。レストランサービスでは、一つ一つの対応がその場で評価される。
ミスのない迅速なオーダー処理、料理や飲み物の知識、そして何よりお客様に寄り添うコミュニケーション能力が求められる。
ある日、彼女が担当したのは、結婚記念日を祝う夫婦。奥様が特に楽しみにしているというデザートに合わせて、彼女はサプライズでメッセージプレートを用意し、キャンドルライトを添えた演出を提案した。突然のアイデアだったが、準備はスムーズに進み、デザートが運ばれた瞬間、夫婦は感激の涙を浮かべて喜んでくれたという。「その時の笑顔が今でも忘れられません。私の小さな工夫でこんなに喜んでいただけるんだと実感しました」と彼女は語る。
一方で、料飲部門の仕事は非常に体力的で、忙しさに追われることも多い。特に大型イベントや繁忙期には、限られた人員で多くのお客様に対応しなければならず、プレッシャーとの戦いになることもあった。それでも、チームで乗り越えた時の達成感や、お客様の笑顔に救われる場面が彼女を支えてきた。
宿泊部門への興味が生まれたきっかけ
そんな彼女が宿泊部門に興味を持つきっかけとなったのは、ある日レストランで接客をしていたときの出来事だった。宿泊中の家族連れが食事を楽しみながら、「昨日、フロントの方に本当に助けてもらった」と会話しているのが聞こえた。どうやら、小さなお子さんが体調を崩してしまい、フロントスタッフが近くの病院を手配し、部屋に必要なものを迅速に届けてくれたという。
その話を聞いた時、彼女は心を動かされた。
「私は今、レストランでお客様の特別な時間を支えているけど、宿泊部門ではお客様の滞在全体を支えることができる。滞在中の困りごとを解決し、より安心して楽しんでもらえるサポートができるなんて、とても素敵だな」と感じたのだ。
明確になった目指したい方向性
宿泊部門への興味を持ちながらも、「未経験の分野でやっていけるだろうか」「料飲部門で築いた経験が活かせるのだろうか」という不安が彼女にはあった。そこでキャリアアドバイザーに相談してみることにした。
アドバイザーとの会話を通じて、まずこれまでの経験を振り返り、整理することになった。料飲部門で培った「お客様のニーズに応える対応力」や「丁寧なコミュニケーション」、「忙しい中での正確な判断力」は、宿泊部門でも大きな強みになると指摘され、「これまでの経験を自信に変えていいんだ」と思えるようになった。
さらに、宿泊部門ではフロント業務だけでなく、予約対応やゲストリレーションなど多岐にわたる業務があり、彼女が興味を持っている「お客様の滞在全体を支える仕事」に挑戦できると教えられた。これをきっかけに、彼女は今後のキャリアの方向性を明確に描き始めた。
次のステップに向けた準備と挑戦
「宿泊部門で新しいことに挑戦して、自分の可能性を広げたい」。そう決意した彼女は、現在のホテル内での異動を目指すと同時に、宿泊予約やフロント業務に必要な知識やスキルを独学で学び始めた。例えば、ホテル予約システムの使い方や、ゲストリレーションでの課題解決の事例などを勉強し、将来に備えている。
将来的には、宿泊部門での経験を活かして、ホテルの運営や滞在プランの企画にも携わりたいと考えている。「料飲部門で培った『お客様を笑顔にする力』をベースに、より広い視野でサービスを提供できる人になりたい」と彼女は語る。
新たなキャリアへの期待
4年間の料飲部門での経験は、彼女にとって大きな財産だ。そして今、宿泊部門への挑戦を通じてさらに成長し、新たな価値を生み出そうとしている。これからの彼女のキャリアが、ホテル業界でどのように花開くのか。その未来はとても明るく、可能性に満ちている。

※掲載された内容はキャリア相談の一例として示されたものであり、全ての利用者に該当するものではありません。実際の相談内容や結果は、個々の状況や希望に応じて異なります。
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